損エコ分岐点を考える
エコバッグを買った。少々周回遅れみがある。
エコを語るのは難しい。「ビニール袋が減るからエコ」とか単純な話ではなく、環境への影響度合いを探るには使われる素材、洗う時の水や洗剤、流通なども関わってくる。またビニール袋はしばしば海洋ごみとして問題視されるが、個人としては街や海にポイ捨てするつもりもない。
あと、普通にビニール袋を貰えるのはありがたい。
エコバッグを持とうものなら、外出前には「袋を持っていくか否か」という選択を毎回強いられ、家に忘れたらそれはそれで買い物が機会損失になる。私はただでさえワーキングメモリ弱々なシングルマザーなのだから、脳のリソースをたかだか袋に使いたくなかった。たとえ5円払ったとしても⋯⋯。
そもそも、家にモノが増えるのは好きじゃないし、エコバッグにも本当にエコなのかよくわからないし⋯⋯そして調べもしないので明確な結論が出せないまま、お店に行くたびにビニール袋を貰っていた。
ある日、生成AIのClaudeが最新モデル「Fable」をリリース。本当に頭が良く深い話もできるので、色々な質問をした。そのうちの一つが「エコバッグは本当にエコなのか?」という問いであった。

なんと、Fableによれば「エコバッグは本当にエコ」らしい。このあとマイバッグの製造・在庫・運搬も含めて推定してもらったが、それでも「初期の3カ月くらいでCO2排出量の元がとれる」とのことだった。
まじか⋯⋯
一応ファクトチェックがてら軽くググったりもしたが、結論としては概ねあっていた。
LCAを考える 「ライフサイクルアセスメント」考え方と分析事例 一般社団法人 プラスチック循環利用協会(PWMI)
ただ当たり前だけど、数回使うだけではエコにならない。エコバッグやマイボトルにもそれなりに資源が使われていて、それは1つのレジ袋やペットボトルよりも多い。Fableの言葉を借りれば「CO2排出量の損益分岐点」があり、長く使えば使うほど削減効果が出て、使う資源も減っていく。なのでエコバッグが壊れず数年機能するのであれば、それは充分に元がとれていることになる。
⋯⋯私は「長期的に得になる」とか「最小限の資源で最高の効果を」みたいな構造が、大好物である。
道徳の授業でよくある「物を大切にしよう」とはつまり、「資源(リソース)を味がしなくなるまで噛むこと」とも言える。これはミニマリスト的な考え方であり、地球にもおサイフにも脳にも人生にも優しいんじゃないかと思う(少なくともミニマリズムとは、無印良品の収納グッズで壁一面を埋めることではない)。
とはいえ、私はサスティナブルにすごく興味があるわけでもないし、経済社会で消費しまくるのも一興だとも思っている。でも同時に憂いていることがある。
最近の日本の夏、暑すぎない。。。。?
エアコンがないと生きていけない。夏休みでも外遊びを躊躇してしまう暑さ。つまり今の人間は科学技術によってギリ生かされているだけであり「電気が止まるとマジで死ぬ」のだ。意味がわからない。大変リスキーでリスクヘッジがなっていない。お姉さん怒るよ?そんな環境下にキュートな我が子たちを置きたくない。
では温暖化の原因は、本当にCO2なのか。これについてもよく議論があり、私の父は「地球が若干太陽に近づいている説」を提唱していた。ただ調べたところ、現状は「人為起源の温室効果ガス(CO2が最大、次いでメタン等)が原因」という説が主流らしく、国際機関のIPCCも「疑う余地はない」と言い切っている。
なので、使い倒すことを前提としてエコバッグの購入を決めたのだった。せっかくなのでイケてる&取り扱いが簡単なものが欲しく、すぐ折り畳めるメッシュバッグを買った。
マーナ Shupattoメッシュバッグ(※Amazonに飛びます)

使ってみると意外といい。レジ袋って食材の重さで引っ張られて持ち手が千切れそうになるし、指に食い込んで痛いこともあるけれど、これは丈夫で持ち手が幅広なので、痛くないし変な気遣いをしなくて済む。家族4人分の買い物するには小さいが、我が家は食材宅配+都度足りないものを数点買う、という生活スタイルなので、小さいサイズでも充分に機能する。
⋯⋯補足すると、エコバッグの影響はとても限定的らしい。実際家庭のCO2排出量に占める割合は、ゴミよりも電気・ガス・車の方が圧倒的に高い。であれば本来、このモチベーションは電気・ガスの節約に振るべきだ。
そして、我が家は洗濯乾燥機を使うし、エアコンも使う。エコバッグは温暖化への抵抗としてあまりにも小さい。でもこれでいいのだとも思う。生活を弱らせるのもそれなりに弊害がある。一部の環境保護団体が過激化することから分かるように、サスティナブルを重視しすぎると、正義の顔をした狂気になることがある。
なので、あまりにも陳腐な言葉だけど、できることからはじめてみたのだった。